古くから英国王室を頂点とする貴族文化が根付いているイギリスには、「他者への礼節を重んじるために装う」という考え方が根底にあります。英国紳士とは身なりをきっちり整えて、相手に失礼のないような振る舞いが美徳とされてきました。

そのため、イギリス発祥の服にはドレッシーなものが多く、スーツをはじめ、チェスターコートやステンカラコートなど、エレガントに着こなすものが多くなっています。

軍服として生まれたトレンチコートや、乗馬服として生まれたキルティングジャケットなどにもどことなく品を感じさせるのは、他者への礼節を重んじる、という考え方が反映されているからなのです。

ブリティッシュスタイルのスーツは、パットがしっかり入っていて構築的だったり、生地が重厚だったりすることですが、それにはイギリスの実直な国民性と関係があるのかもしれません。着て自分が楽になるのでなく、多少我慢しても相手に失礼のない、きちんとした装いをする。そんなイギリス人らしい考え方が反映されているのでしょう。

こういった文化的な背景から、「知的さを感じさせたい」「誠実に見せたい」というイメージを人に与えます。

In England, where aristocratic culture has long been rooted, with the British royal family at the top, there is an underlying idea of ​​”dressing to respect others’ courtesy”. It has been regarded as a virtue for an English gentleman to dress neatly and to behave in a manner that does not disrespect others.

For this reason, many of the clothes that originated in England are dressy, and many are elegantly worn, such as suits, chester coats, and stainless steel coats.

Trench coats, which were born as military uniforms, and quilted jackets, which were born as horse-riding uniforms, all have a somewhat classy feel to them because they reflect the idea of ​​respecting courtesy towards others.

British-style suits are well-padded and structured, and the fabric is heavy. Wearing it doesn’t make you feel better, but it’s not rude to the other person even if you have to put up with it. I think it reflects the British way of thinking.

This cultural background gives people the image of “I want to make people feel intellectual” and “I want to show sincerity.”

「装うこととは。What is dressing up.」への2件のフィードバック

    1. コメントありがとうございます。ヨーロッパ、特にイギリスへ行った時にすごく感じました、階級社会というのもありますが相手への思いやりで一番表現しやすいのが身なりかと感じました。だんだんずれていっている日本もそうあってほしいと思います。

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