スタイルと自信を身にまとい、日常をエレガントに彩る最高のスーツ。
こんにちは。店長のカズマです。
とてもありがたいことに最近10年来のお客様がよく来店されております。
お話を伺うと「10年前に作ったスーツがとても良く、まだ綺麗に着れている。すごく気に入っているので同じブランドの生地でもう1着作りたい。」
とのお声をいただいております。
そう言ってもらえると職人冥利に尽きるといいますか、とても嬉しいですね。
10年前に作ったスーツをサイズ直しに持ってきていただいたり、
細かな補正はあるものの、当店で作っていただいたスーツを10年以上使っていただいていることに大変喜びを感じました。
一般にスーツの寿命は3〜5年。細かなケアをしていてもおおよそ5〜6年くらいだと言われております。
もちろんスーツは消耗品ですから、いつかはお別れの時がくるものです。
でも大切なものって長持ちさせたいですし、新調するってなるとお金もかかってきますよね?
現代ではネットが私たちの社会に深く浸透しておりスーツもネットで買えちゃう時代です。
スーツのお値段もピンからキリまで幅広いです。
皆様、同じ形で同じ材質のスーツ、、1万円と30万円のスーツがあったとき何で比較しますか?
たくさんあるからこそ買ったこのスーツが良いスーツなのかどうかってわからないものです。
だからこそ、Face to Faceでお客様に生地の素材感を実感していただけるオーダースーツをオススメさせていただきます!
今回は色や形などの『見た目』ではないスーツの『質』についてディープなお話をさせていただきます。
是非お付き合いくださいませ。
〜生地の素材の違い〜
スーツの素材で皆様が良く耳にするのはウール・コットン・リネン・ポリエステルでしょう。
その他にもいろんな素材があり、植物系だとか動物系だとかありますが今回はスーツのメイン生地で使われているウールとポリエステルを比較いたします。
皆様ご存知の動物繊維のウールは手触りが良くシワになりにくいのが特長です。
スーツを選ぶときには「WOOL 100%」という表記は良く目にするはずです。
上記の特長からウールはスーツに使用する生地として相性が良いと考えられています。
この相性の良さを生かして国ごとに気候やスタイルに合わせ織り方や作りに違いがあり、その特長もまた様々です。
一般的に高級と呼ばれるスーツはWOOL 100%のものが多いですね。
ウールと同様にスーツに使われている素材がポリエステルです。
ポリエステルは化学繊維で軽くシワになりにくい特長があります。
ウールと比べるとコストが低いのもメリットの一つです。
その反面、一度シワになるととれにくかったり、通気性が悪く熱がこもりやすいのでダメージが蓄積しやすく、長く使っていると化繊独特のテカリがでてきます。
厳選したウール素材を使用した生地でスーツを作るのがやはり寿命を延ばすひとつの手段となるわけです。
〜生地を生成する糸の違い〜
「原糸」という言葉を耳にしたことはありますか?
ここでは生地を織る際に素となる糸のことを指します。
これも原産国によって違いがありイギリスやイタリアのものは日本のものより品質がいいとされています。
具体的には欧州地域の生地(原糸)はハリ感や耐久性があり、柔らかく高級感のある光沢をもっております。
この生地作りにはそれぞれの国の気候や染料などに使う水質に左右されるので、生地のブランドや地域によって全て違う生地が出来上がります。
現在では欧州以外でもアジアを含めた世界中で生地作りが行われておりますが、やはり織物業の先駆けといわれるイギリスとイタリアの生地は高級生地として多くの国から一目を置かれています。
イギリス、イタリアのインポート生地が国産生地と比べて高価なのはこの為です。関税がかかってるからじゃないですよ?
上記の特長からインポート生地は国産生地より高価ですが丈夫なので長く愛用できます。
国によって生地の特長も様々で、それによって国民性や風土の特長もわかってきて面白いのですが、この話はまた別の機会とさせていただきます。
〜芯地や副資材を使用した仕立ての違い〜
実はスーツにとってこの部分が肝心で、これによってスーツの寿命が大きく変わります。
芯地はキャンバスとも呼ばれ、ジャケットの裏地の中の部分にあたります。これはジャケットの形を保ち、体にフィットするのを助ける役割を果たしています。
また、芯地には毛芯と接着芯があり各々特徴はありますが毛芯の方が丈夫とされております。
毛芯は接着芯より剥離しにくいですが、コストが高くなりがちなのが特長です。
良い芯地を使っていると、スーツの見栄えが良くなり、何度かクリーニングに出すうちにクタクタになったり、
ラペルのボリューム感もなくなり、最終的には芯と生地が剥がれて表面がデコボコしてくるのを防ぎます。
特に雨や汗で濡れた場合などではこの芯地の差が顕著に表されてきます。
芯地が良いスーツは長く愛用しても型が崩れず美しいシルエットを保ち続けられるということですね。
具体的には芯地の中でも身頃全てに毛芯を使用したフル毛芯というものがあり、こちらは高価で非常に手間がかかります。
一般的に『高級』といわれるスーツの多くがこのフル毛芯で作られています。
副資材というのはショルダーパッドやポケット裏地、ボタンやファスナーのことです。
パッドは肩の形状を整え保つ為にとても重要ですし、ポケット裏地は耐久性や仕上がり感を向上させる為にとても重要です。
つまりどれだけコストがかかっているか?ということです。
『10年着られる良質なスーツ』には目に見えない部分こそが肝心だということですね。
以上が私が考える「良質なスーツ」でした。
当店では生地の素材はもちろん、芯地と副素材にもこだわってスーツを作らせていただいております。
それがお客様からGoodをいただけるポイントになっているのかもしれません。
目に見えるスーツの形や材質以外に金額に差が生まれているのはこういった理由からです。
これで皆様がスーツを選ぶときに考える項目が増えたはずです。
是非、オーダースーツの良さを体感してみてください。
ありがとうございました。
株式会社 sij
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